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Diary

2005/03/11 (金)

12日は土方重巳氏(1915年3月12日〜1986年1月5日)の誕生日。
土方重巳ひじかたしげみ
画家、人形作家。飯沢匡氏と共に「ブーフーウー」や「ダットくん」「とんでけブッチー」を世に送りだした。
国内版・海外版を含めて作られた人形写真絵本は百数十種類にも及ぶ。
トツパンの人形絵本、キンダー絵本シリーズ等。演劇のポスター、童画の挿し絵等でも活躍。
三ツ矢サイダーのキャラクターや薬局の前の象のサトちゃんのデザインをしたのも氏。
人形劇団プークの創設者メンバーの土方正己氏はお兄さん。

昭和35年(1960年)NHKテレビで毎週<ブーフーウー>を放送することになった。
ー中略ー 飯沢さんの意図はアニメーションの経験から、あくまでこれら(人間が入った着ぐるみ)を
小さな人形として扱う一種のトリックで、だから初めに司会者が鞄からとり出した人形を人形劇の舞台に置いてネジを巻き、
スイッチを押すと(大きい「ぬいぐるみ」が)動きだし、また司会者と人形が同一画面で芝居するときは眼や口が動くカラクリをもったギニョールを使う、というように人形もセットも大小を作って使いわけ、カメラの操作でつなぐといった方法だったが、このトリックは視聴者のイメージを壊すといけないというので放映中は秘密にしていた。

ーーー「土方重巳●造形の世界」より

なんてステキなトリック!この手法は「ダットくん」「とんでけブッチー」でも使われてたんだって。

<ブーフーウー>に引き続いて飯沢さんの<ダットくん>をNHKで放映することになって、人形や装置のデザインをした。ー中略ーまだ白黒テレビだったので、
ダットくんの眼を中間色で出すため青の濃淡にしたら、上衣のオレンジやピョン子のピンク色の服によく合うので、そのままカラー写真で小学館の<よいこ>に載せたのだが、その編集部から「どうして兎の目を赤くしないのか、と読者のお母さんから投書が来ましたが何て返事しましょう?」と訊ねてきたので私は聞き返さずにはいられなかった。「じゃあ、どうして兎がめがねをかけたり洋服を着ていることを不思議に思わないでしょうね。」

ーーー「土方重巳●造形の世界」より
微笑ましいよね。ふふふ。

ダットくんのフォルムって氏にも似てるけど
エメちゃんにも似てるな。

物心つくかつかない頃から
親しんできた動く人形たち、絵本の世界
どれもこれもが土方氏の仕事だったと知った時の驚き!
影響力は計り知れない。

幸運にもサイン本を入手出来た。おかげで手許にこの本が2冊‥‥どうすんだ、オイ(笑)

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